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これもまたメメント・モリ
2010年03月07日

以下は途中までアマルコルドのブログに書いた記事の転載。どうですか皆さん?意見を聞かせて下さい!

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アマルコルドで私がやってみたいことのひとつに「キャンドルナイト」があります。
電気の照明は全部消して、蝋燭の明かりだけでお酒を楽しむひとときを作り上げてみたい。
テーブルに10本も並べれば、いつもよりは暗いけど、お酒を飲むには十分な明るさにはなるでしょう。
せっかくフランスより「生ける古典文学」アブサンもやってきてくれたことだし。

去年の秋に「蝋燭能」なるものを鑑賞してから、蝋燭、というか火の明かりにハマりました。
蝋燭能とは呼んで字の如く、蝋燭の明かりだけで行われる能です。
演目は「葵上」という、源氏物語を題材にしたもの。光源氏の正妻・葵上に、六条御息所という光源氏に思いを寄せる女性が嫉妬するのですが、高貴な出自であるという自負が邪魔をして感情をうまく表に出せないでいるうちに、御息所は我知らず生霊になってしまいます。
御息所の生霊パワーで病の床に伏してしまう葵上。
その葵上を御息所は般若の姿に化身してさらにフルボッコ。

女の嫉妬が…などという論はさておきますが、これ、蝋燭の明かりで見るとマジで怖かったです。
蝋燭の明かりが揺らめいて、絶えず陰影の形が変化するせいか、面が本物の人間の皮膚のごとく息づいているように見える。

しかも、この「明かりが揺らめく」という点にはもうひとつ罠が。普段より全っ然暗い上に、ちらちらと小刻みに動くので、対象となる何かをじっと見ていると、神経が変に張りつめるんですよ。そういう状況だと、集中力もはね上がって、対象の一挙手一投足に対してものすごく敏感になる。
そっかー、昔の人はこんなふうにものを見ていたのかー。見るというより、感じるといったほうが、もしかしたら近いかもしれない。
演目が終わって外に出た時、蝋燭の火でじっとものを見ていた時間の濃密さに比べると、明るいところでものを見ることはなんて「薄い」のだろうと思いました。「葵上」という演目自体はそれまで確か2回見ていたけど、こんな「葵上」は初めてでした。

蝋燭の照明はSMプレイでもよく使いましたが、「見る」ことだけに完全に特化して意識したのはこれが初めてだったので、新鮮だったなー。

と、めちゃくちゃ前置きが長くなりましたが、キャンドルナイト実施にあたっては、換気という問題を避けて通ることはできません(笑)
なので20分おきに換気~、とか、ちょっと風情のないことになりそうですが、いずれあまり暑くならないうちにやりたいです。そしたらみんな仮面着用で来たらいいよ。平日の夜にこっそりそんなことやってるっていうのがね、いいじゃないですか。イェイイェイ。

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古典好きのわりには歌舞伎にはあまり興味がなく、ほとんど能オンリーなのですが、なぜなのか考えてみたら、謡曲のリズムが好きなのと、それに何と言ってもひたすら死人とか怨霊ばかり出てくるからなのだった。

歌舞伎…に限らず江戸時代以降のものってわりとそうですけど、基本的に明るく楽しく(内容は悲劇を取り扱っていたとしても)、生きている人特有の精彩を放っていて、勧善懲悪で、完璧を目指すことに余念がないじゃないですか。能は死人側から世の中を見ているお話が多いから、暗いし、怖いし、恨みつらみばっかりだし、芸としての完璧さとは違う意味の、未完成の悲しさがある。

時代が進むにつれ、医療技術の発達にも関係して、生と死の間にそびえ立つ壁は、どんどん分厚くなっている。日本に限らず世界のいろんな文献を読むにつけ思うのは、昔は…って昔のことを知らないから想像でしかないけど、生と死を隔てる境界線は、もっと曖昧でうすぼんやりしていたのではないだろうか。

今は割合としてはすっかり少なくなってしまったけれど、それでも完全に失われたわけではないその曖昧さの底には、SMにつながる何かがひっそりと横たわっている気配がある。
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早川舞

Author:早川舞
 女王様と編集者の二足のわらじを経て、SM・フェティッシュ分野を得意とするライターに。別名義で環境、健康関係、和の文化や歴史についての記事や、ゲームシナリオ、ノベライズなども執筆する。ていうかわりと何でも書く。

 共著『可笑しなヘンタイ図鑑』(宝島社)、『Girl’s Side Book』『Girl’s Side Dictionary』(池田書店)、オタクが腐女子に、さらに女王様になるまでを描いた自伝『女王様はオタクだった 腐った遺伝子』(大洋図書・電子書籍)等の著作がある他、北尾トロ氏責任編集『季刊レポ』(ランブリン)にてSMの歴史や女装をテーマにした記事を寄稿。SM専門誌・ウェブサイトでも活動。

 メンバー全員女王様ロックバンド「SEXLESS」なんてのもやってたり。


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